【キリストの足跡をたどる】005_神に不可能はない?

神に不可能はない? 

【聖書】ルカの福音書1:26~38 
●天使や悪魔はいるか?
●天使の宣言
●神は不可能を可能にされる方 

【ルカの福音書1:26~38

1:26 さて、その六か月目に、御使いガブリエルが神から遣わされて、ガリラヤのナザレという町の一人の処女のところに来た。

1:27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリアといった。

1:28 御使いは入って来ると、マリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」

1:29 しかし、マリアはこのことばにひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。

1:30 すると、御使いは彼女に言った。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。

1:31 見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。

1:32 その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。

1:33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」

1:34 マリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」

1:35 御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。

1:36 見なさい。あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。

1:37 神にとって不可能なことは何もありません。」

1:38 マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」すると、御使いは彼女から去って行った。

天使や悪魔はいるか?

今回から具体的に、イエス・キリストの誕生物語を追いかけて行きます。

冒頭、先ず「御使いガブリエル」があらわれますが、聖書は、神と人との間に位置する存在として、「御使い」と呼ばれる「天使」がいることを表明しています。この天使もまた、人と同じ被造物に過ぎないのですが、旧約聖書を丹念に読み解くと、「サタン」と言う名の天使が神の座に就こうとして神に反抗し、ほかの天使を引き連れて神に背いたことが読み取れます。ゆえに彼らは「堕天使」とか「悪魔」「悪霊」と呼ばれており、人間をそそのかして神に背かせ、罪を犯させたのも彼らの仕業だったと言う訳です。

なお、神学者の中には、これら天使や悪魔を、抽象的な概念として捉える向きもありますが、天使は実際に、旧約聖書に108回、新約聖書に165回、サタンや悪魔も様々な名称で何度も登場します。従って、神の意図を忠実に汲み取ろうとするなら、先入観を持たずに、天使は天使として読み解いていくことをおすすめします。

天使の宣言

さて、ガブリエルと言う天使ですが、この天使は旧約聖書にも登場し、かなり大事な場面で人間社会に介入します。そして今から2000年ほど前、イスラエル北部の、ガリラヤと呼ばれる地方のナザレ村に住む、マリアと言う娘のところに来て、「おめでとう。あなたは男性を知らないけれど、子供が生まれるからね」と言う訳ですね。

当然マリアは驚きます。「どうしてそんなことが」と尋ねると、ガブリエルは、「聖霊が臨み、いと高き方の力があなたをおおうので、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます」と答えます。この「聖霊」と言う存在は、天使ではなく、「父と子と聖霊」と呼ばれる三位一体の一つである、「聖霊なる神」すなわち神そのものです。従って、神の力がマリアをおおって、神の子、即ち、「子なる神」が人となってあなたから生まれてきますからね、とガブリエルが宣言したわけです。

こんなことがあるものかと多くの人は感じます。そのとおり、処女から子供が生まれるなど、到底信じられることではありません。私も、処女から子供が生まれることはあり得ないと思います。

神は不可能を可能にされる方

しかし、そのような、誰も信じられないことが起こると、聖書は旧約の時代から宣言し、その家系まで「ダビデの子孫から生まれる」と予告し、夫婦の系図まで明らかにした上に、母親だって納得出来ないだろうから天使まで送って、その言葉どおりマリアから男の子が生まれ、天使から言われたとおりにイエスと名付けた訳です。従ってこのことは、人が人為的に為し得たことや、後付けのファンタジーでもなく、神が為されたことであるゆえ、間違いなく事実と信じることが出来るのです。

実はガブリエルは、マリアのもとに来る半年前、不妊の女と言われたエリサベツとその夫ザカリアという老夫婦のもとにもあらわれ、後に「バプテスマのヨハネ」と呼ばれる預言者が生まれることを告げていました。その事実を受けて、彼はこう言っています。

「見なさい。あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。神にとって不可能なことは何もありません。」
(ルカの福音書1:36~37)

次回、引き続いて、イエス・キリストの誕生物語を追いかけて行きます。私たちの常識ではとても信じられない、神の不思議な力によって生まれて来たイエス・キリストは、その公生涯でも様々な不思議な業を行なって、神であることを証明していきます。そこで彼自身がこう語られるのです。

「人にはできないことが、神にはできるのです。」
(ルカの福音書18:27)

歴史をとおして自己啓示をされた神は、不可能を可能にされる方です。

2022.04.25

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!